VS-38

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(1950〜2004)

↑ 米空母タイコンデロガは、太平洋戦争の中期から大量に建造されたエセックス級空母の10番艦にあたり、1944年5月に就役している。大戦中はレイテ沖、その後の台湾沖での活動で日本の神風特別攻撃隊の攻撃を何回か受けて損傷もしているが、戦争を生き残った。ベトナム戦争では1964年のトンキン湾事件から関わっており、ベトナムの哨戒艇を何隻か撃沈して初戦で戦果を挙げた空母であるが、当時は戦闘機を含む空母航空団(CVW)を搭載しており、対潜空母ではなかった。1969年10月に対潜用に改造されて、1971年6月に佐世保港に入港している。

VS-38は、1950年に創設された対潜哨戒部隊で、当初はVS-892と呼ばれた。同隊は大戦中のアベンジャー雷撃機を対潜用に改造したTBS-3Sを装備していたが、創隊後直ぐに勃発した朝鮮戦争に参加することになる。この戦争では大戦中に多量に建造した護衛空母が活躍し、VS-893もその艦載機部隊として海域の哨戒に当たっている。1953年2月に本格的な対潜機飛行隊としてVS-38と部隊名を変更し、本拠地はノースアイランドに置いた。
 1964年2月20日VS-38は、CVSG-59の一員として空母ベニントンに搭載され、当時の新鋭機グラマン社のS-2Eトラッカー対潜機を受領している。その後3度にわたるベトナム戦争派遣を経験し、その間船舶監視飛行や海軍の砲撃支援任務などで活躍した。VS-38はUSSベニントンでの8回の航海後、USSホーネットそしてUSSタイコンデロガへと搭載艦が変って行ったが、本項ではWhite Bearさんが1971年に佐世保港で撮影されたUSSタイコンデロガ甲板上の機影やその他VS-38所属のS-2Eをご紹介したい。(2025年11月 記)

↑ 1971年6月 佐世保港に寄港した米空母USS タイコンデロガの艦上に駐機していたVS-38のS-2E/NT302/Bu.No.151668。この機体は後にトルコに売却されている。

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↑ 1976年に厚木基地で御会いしたベテランマニアの方から頂いた写真が、厚木基地に降り立つVS-38のS-2E/NT-35だった。写真からはビューアルナンバーは読み取れないが、Modex35の横に貼られたインシグニアは、恐らくVS-38のグリフォンである。

↑ 同じく1971年6月 佐世保港に寄港した米空母USS タイコンデロガの艦上に駐機していたVS-38のS-2E/NT303/Bu.No.152827。この機体も後にブラジル海軍へ売却された。

Wings

↑ 1968年8月 White Bearさんが岩国基地で撮影されたVS-38のS-2E/NT-36/Bu.No.152333。エンジンナセル後方にレッドグリフィンらしきマークが入っている。この機体は、アメリカ海軍を退役後オーストラリア海軍へ売却された。